障害と仕事(④面接で障害をどう伝える?)

こんにちは。
障害と仕事についての4回目は「面接で障害について伝えること」を中心にお話ししていきたいと思います。

いままで一般求人での仕事(障害を伝えずに仕事をする)をしてきていた人が
障害者求人を受けよう!と思った時にはどんなことに注意をするとよいか、考えたことはありますか?

一般の求人と障害者専用求人の大きな違いは、「ご自身の特性上不得意なことを事前に会社に共有すること」になります。

「え?そんなことして受かるかな?大丈夫?」と心配になる方もいるかもしれません。
たしかに「元気で、なにも問題がない」人のほうが面接に通りそうと思うかもしれませんが
採用後に「元気に働き続けること」はできるでしょうか?

採用する企業側の気持ちとしては「元気に、長く勤務してほしい」という企業が多いです。
そのためにも、どのようにするとご本人が働きやすいと感じるのか、またそのために必要な配慮を会社として対応可能かどうか、というところを面接を通じ確認していきます。

そのため「なにも配慮はいりません!なんでもできます!」といわれると、会社としては「この人はなぜ障害者求人を選んだのかな?」「自分の障害について理解ができていないのかな?」と心配になり採用を躊躇することもしばしばあります。

だからと言って細かく過剰な配慮を求めすぎると「うちでは対応が難しい」と判断をされて、採用を見送る形になります。

面接の場面で障害について伝えるうえで大切なことは「企業の方へ一緒に働くイメージを持っていただくこと」です。
そのため伝える内容はわかりやすい言葉で、端的に、仕事に関係することは必ず伝えていきましょう。

<伝えることの例>
「精神科の通院日の変更が難しいため、月に一度早退をさせて頂くことは可能でしょうか?」
「口頭での指示を聞き取ることが苦手です。メモを取る時間をいただく、文字で指示をいただくことは可能でしょうか?」
「マルチタスクが苦手です。そのため指示を頂く際には優先順位も一緒に教えていただきたいのですが可能でしょうか?」

<伝える前に整理したほうがよい例>
「睡眠が不安定で疲れやすいので決まった日にちに通勤できるかわかりません」
⇒企業としてはまずは自分が通勤できる求人で応募してほしい、と思われてしまいます。必ず行けると自信がある求人に変更してみたり、再度求人の内容(時間の相談が可能かどうか)を確認し「睡眠が不安定で疲れやすいので、まずは短時間勤務から勤務させていただけないでしょうか?」など調整をしてみましょう。

「細かいことが気になってしまうことがあるので、悩んでいるように見えたら声をかけてほしいです」
⇒周りから見てその人が悩んでいるかどうかはわかりにくいことが多いです。そのため相手に頼むのではなく「悩んだ時には相談させていただいてもよいでしょうか?」など自分から声をかけるようにしていきましょう。また、だれに相談していいかわからないことがあれば配慮として「相談させていただく人を決めていただくなどは可能でしょうか?」など窓口になる人を決めていただく方法もあるかもしれません。

まずは自分自身のことをしっかりまとめて、なにを伝えるかを考えていきましょう!

就労移行などでは、利用をすることでそういったサポートを受けることもできます。
一人で準備が難しい・・・と思われる際には、福祉サービスなどの利用も検討していきましょう。