障害と仕事③(発達障害の方の障害配慮の伝え方について)

こんにちは!
①、②では障害者雇用についてや仕事の探し方などをお伝えしてきました。
今回③では障害別に仕事と障害についてお伝えできればと思います。
今回は発達障害の方の障害配慮の伝え方についてお伝えしていきます。

一般的に「発達障害」という病気が広く知られるようになってきましたが、ほとんどの人は症状、困っていることもそれぞれちがうということはあまり知られていないかもしれません。

「発達障害」と診断を受け、会社へ伝えたにも関わらず配慮を受けることが難しかったことで離職した人も多いのではないでしょうか?
働くうえでの障害と上手に付き合っていくこと、これは長く仕事をしていくうえでとても大切なことになってきます。
ご自身での対処法をもつことはもちろんですが、会社側へ可能な配慮を求めることでよりお互いに働きやすい環境を作っていくことも大切です。
そのために、就職前の面接でいかに自分の障害についてしっかりと説明することができるかがポイントになってきます。

上司への相談

面接で障害配慮について伝える際のポイントを2点にまとめてみました。
・仕事上で障害特性上で困ることを伝え、具体的に会社にどのような対応をしてほしいかを伝える
・自分ではどのような対処をおこなっているかを伝える

例えば、よくある悩みに「メモを取ることが苦手、口頭指示が苦手」という方も多くいらっしゃいます。
その場合には例えば「耳からの情報をまとめることが苦手です。そのため、もし口頭での指示を頂くときにはメモを書く時間と書いた内容を確認する時間をいただきたい」ということを配慮としてお伝えするケースは多くあります。
また、職場の環境によっては今はチャットなどのツールを使って仕事をしている会社も存在します。
そういった文字ツールを使える環境を選ぶのも一つの対処法です。

障害特性上で難しいことを乗り越える、ということも必要な場面もありますがなかなか簡単なことではないと思います。
仕事でのミスを減らし、安心して長く働いていくために自分の行動、周囲の環境の両方を調整すること、そのためにも事前にしっかりと説明できるように自分で自分の障害の理解を深め、伝える内容を精査していくことが大切です。

就労移行などの福祉施設ではスタッフがサポートしながら障害特性をまとめたり、企業に対しどのように配慮事項を伝えていくとよいかなどをアドバイスしてくれます。
一人ではなかなかうまく考えられない・・・サポートが欲しい、と考える方はそういった福祉事業所を利用し、就職を目指すこともできます。

一人で悩まずにまずは相談してみることから始めてみましょう!