障害者の方の生活状況について(国の調査データから)-5-

こんにちは。リネオス福岡天神です。

本日も厚生労働省のデータ「生活のしづらさなどに関する調査」(平成28年版)の結果を紹介していきます。
かいつまんだ内容になりますので、詳しい数字等にご興味がある方は本記事の最後に参考資料のリンクを載せていますので、ご覧になってみてください。

聴覚障害者の方の日常的なコミュニケーション手段

聴覚障害者の方の日常的なコミュニケーション手段について、65歳未満では、「補聴器」と「手話・手話通訳」と答えた方の割合が高くそれぞれ25.0%、次いで「筆談・要約筆記」が22.9%となっています。また「スマートフォン・タブレット端末」も20.8%と、スマホの普及によって聴覚障害の方のコミュニケーション手段が増えたことがうかがえます。
一方65歳以上では、「補聴器」と答えた方の割合が高く20.2%となっています。手話やスマートフォン・タブレット端末も含めた他の選択肢はいずれも10%以下となっており、補聴器によってコミュニケーションの補助を図る方が多数であることがわかります。

身体障害者の方の情報入手手段

聴覚に限らず身体障害者手帳を持っている方が情報入手に使っている手段については、「テレビ(一般放送)」と答えた方の割合が最も高く、年齢に関わらず75%以上です。次いで、「家族・友人・介助者」と答えた方の割合が、65歳未満では48.6%、65歳以上では48.7%となっています。
ここでも「スマートフォン・タブレット端末」では65歳未満・以上では利用に30%ほどの差があります。「パソコン」の利用率も20%ほど差があります。
世代による情報格差が見てとれる結果になっています。情報発信をする際には、高齢者の方でインターネットで直接情報を入手している方が少ない、という現実を念頭に置いておくことが必要ですね。

参考資料:平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)