工賃と給与って?

こんにちは。
福祉サービスのA型では給与、B型では工賃が発生するといわれていますが工賃と給与の違いって気になりますよね?

給与=雇用契約に基づき雇用主から従業員へ定期的に支払われる、労働の対価報酬のこと。
つまり、A型は雇用契約を結ぶことが大前提となります。
また雇用のため、ハローワークで紹介状を受け取って面接を受ける、という手順も必要となります。
そのため、主治医より仕事ができる状態である、という意見書を頂く必要がある方もいらっしゃいます。

一方でB型は「工賃」となります。
工賃=物を製作・加工する労力に対する手間賃、と辞書を引くと載っているように、雇用契約は結ばず生産活動に応じ支払われるものになります。B型ではこちらの工賃が適応される形です。

令和2年度のデータでは全国の就労継続支援B型の平均工賃の時給は222円、月の平均は15,776円となっています。
あくまで全国平均となるため、事業所によっては2万を超える工賃を支給しているところもあります。

工賃の規定は事業所によってさまざまです。
作業内容によって決められているところもあれば、時間、熟練度(成果)によって決められているところなどいろいろあります。

「工賃より時給のほうが高い!A型のほうが得なんでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、A型は先に記載した通り雇用契約を結んでの業務となるため福祉施設といえど
・就業時間(週20時間以上)
・業務の質

などいろいろと守るべきところも多い事業所もたくさんあります。
「体調が整ってないから毎日いけない…」などあればA型は面接もありますので、不採用になるケースもあります。

金額だけではなく、作業内容や障害特性に合っているかなどしっかりと今の自分を分析したうえでなにを利用したらいいかを考えていくことが大切です。
「自分一人ではわからない…」という時には、計画相談や気になる事業所に見学に行って問い合わせてみる方法もあります。

まずは一人で悩まず、相談をしてみましょう!